筑後地方の夏の風物詩「筑後川花火大会」。
350年以上の歴史があり、打ち上げ数は約1万8000発。毎年、大勢の見物客が訪れる西日本最大級の花火大会です。
全国さまざまな規模の花火大会がありますが、個人的にもとても思い入れのある花火大会なので、開催が決まるととても嬉しい気持ちになります。
筑後の花火は打ち上げ数や花火、演出、どれを取っても大規模で迫力満点。
一度観たら決して忘れられない夏の思い出になること間違いなしです。
さて、今回はそんな夏のビッグイベント、筑後川花火大会の日程から観覧会場、見どころまでたっぷりとご紹介します。
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目次
筑後川花火大会の日程と詳細
筑後川花火大会は毎年8月5日に筑後川河川敷で開催される西日本屈指の花火大会です。
1650年(慶安3年)当時、久留米藩2代藩主であった有松忠頼公が筑後川そばに建つ水天宮の社殿寄進の祝いに花火を打ち上げたのが始まりとされています。
その後、水天宮奉納花火大会として続き、1965年(昭和40年)に筑後川花火大会へと改名。
例年45万人以上の人出があり、九州最大の河川である筑後川の河川敷2ヶ所からおよそ1万8000発の豪華な花火が打ち上げられ、夏の夜空を彩ります。
毎年8月5日に開催される花火大会ですが、2023年は8月27日に実施されることが決定しました。
昨年の大会では不発した花火玉が近くの久留米高専の弓道場に落下し、爆発する事故が発生。
安全な大会運営に必要な警備態勢の確保などを考慮し、日程を変更して実施されます。
また、安全対策の観点から尺玉や仕掛け花火も取りやめ、打上数も約1万5千発に減らして行われる予定です。
- 開催期間:2024年:未発表(2023年:8月27日に実施)
- 時間:19時40分〜30分程度
- 打ち上げ数:1万5000発
- 人出:45万人
- 開催地:久留米市水天宮下河川敷対岸、篠山城跡下河川敷対岸
- 料金:観覧無料(有料席はありません)
- 雨天決行(荒天時は8月7日、9日、11日のいずれか1日に延期)
- 露店:約400軒
- 問い合わせ先:筑後川花火大会実行委員会事務局(水天宮内)0942-32-3207
最新情報は公式Twitterで発信されますので花火大会の季節が近づいてきたらチェックしておきましょう。
また、花火大会の様子はYouTubeでLIVE配信される予定です。
都合がつかず現地まで行けない方も自宅にいながら迫力満点の映像を楽しめますよ。
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観覧会場は全部で6ヶ所
観覧会場は全部で6つの会場が用意されています。
- 「京町会場(打ち上げ会場)」
- 「篠山会場(打ち上げ会場)」
- 「鳥栖会場」
- 「小森野会場」
- 「長門石会場」
- 「みやき会場」
打ち上げ会場は2ヶ所あり、京町会場と篠山会場の両会場の対岸より同時に打ち上げられます。
では、それぞれの会場でどういう特徴があるのか、順番にみていきましょう。
①京町会場〜迫力満点の花火が楽しめる〜
- 会場の中で一番綺麗に見える
- 混雑しやすい
- 駅から一番近い
迫力満点の花火を見たいのなら「京町会場」がおすすめです。
場所も打ち上げ会場の目の前にあり、まるで上から花火が降ってくるような感覚を味わえます。
駅からのアクセスもいい場所ですが、混雑しやすいです。また混雑状況によっては入場規制をする場合もあります。
アクセス:JR鹿児島本線「久留米駅」から徒歩約10分
②篠山会場〜花火も屋台も楽しめる〜
- メインともいえる会場
- 迫力満点の尺玉・空中ナイアガラ花火など様々な花火を鑑賞できる
- 屋台が多い
- 京町会場と篠山会場の両方の花火を鑑賞できる
こちらの篠山会場はメインともいえる会場で、6つの会場の中でも混雑しやすいです。
篠山会場では迫力満点の仕掛け花火を中心に見ることができます。
会場付近では当日たくさんの屋台が立ち並ぶので、食べ歩きも楽しめます。
- アクセス:JR鹿児島本線「久留米駅」から徒歩20分
- 西鉄天神大牟田線「西鉄久留米駅」より5分おきに有料の臨時シャトルバス有り(降車徒歩5分)
- シャトルバスの料金:片道230円
③小森野会場〜打ち上げ場所の横にある会場〜
- 打ち上げ場所の横にある会場
- 6つの会場の中でも人の流れは比較的緩やか
篠山会場側の打ち上げ場所の横にある会場です。
6つある会場の中でも比較的人の流れは緩やかで、広々とした河川敷でゆっくりと見られます。
人混みを避けたい方にもおすすめの会場です。
アクセス:西鉄宮ノ陣駅から徒歩20分
④鳥栖会場〜2つの打ち上げ場所の間にある会場〜
- 他の会場に比べて会場は小さめ
- メインの篠山会場側と京町会場側の花火も見られる
会場は他の会場に比べると小さいものの、ちょうど2つの打ち上げ場所の間にあり、メインの篠山会場側だけでなく、京町会場側の花火も楽しむことができます。
夏祭り宵かがり
胸の高鳴りにあわせて8月は夢花火
私の心は夏模様#筑後川花火大会 #佐賀県#鳥栖会場 pic.twitter.com/ZXjnafyO4b— ひめしょこ (@himeshoco) August 5, 2019
アクセス:JR肥前旭駅から徒歩約30分
⑤長門石会場〜間近で花火を鑑賞できる〜
- 会場はやや小さめ
- 打ち上げ場所から近く、迫力満点の花火が見れる
- 駅から離れた会場で他の会場に比べて場所を確保しやすい
- 出店はほぼない
京町会場側の花火をメインに見られる会場です。会場はやや小さめ。鳥栖会場よりもやや小さめのエリアとなっています。
メリットは花火を間近で見られること。
打ち上げは長門石で行うので、打ち上がる花火を間近から鑑賞できます。
ただ、花火を正面からではなく、横から見る形となるので、しっかりときれいには見えづらいです。
尺玉とか、連発とか好きな人は篠山会場かな。
じっくり、しっかり、音も振動も好き、スターマイン愛って人は京町会場ですね。長門石会場のほうは出店がほぼ無いです。 pic.twitter.com/Gg2ZlOhxDY
— MAGU (@mag_tan0517) August 5, 2017
長門石会場でゆっくり鑑賞🎇 pic.twitter.com/KZhB7G2tub
— ポラリス_閑雲野鶴 (@Polaris_88) August 5, 2018
アクセス:JR久留米駅から徒歩15分
⑥みやき会場〜人混みを避けて花火を鑑賞できる〜
- 京町会場側の花火が見える
- 駅から一番遠い会場
豆津橋付近にある会場で京町会場側の花火を見ることができます。
比較的場所取りしやすいのがメリットですが、駅から一番離れた場所にある為、移動にも時間がかかります。
アクセス:JR久留米駅から徒歩30分
以上がそれぞれの会場の特徴です。
屋台などを楽しみながら鑑賞したいなら「篠山会場」。迫力ある花火を見たい方は「京町会場」。
混雑を避けて離れた場所からみたいという方は「みやき」「小森野」「鳥栖」「長門石」の会場から見るのがいいでしょう。
また花火は会場以外にも「久留米市役所前」や「ゆめタウン久留米店屋上」などの穴場的なスポットも存在するので、色んな場所から花火を鑑賞することができますよ。
穴場スポットはこちらの記事で紹介しています。
約400軒の屋台が軒を連ねる
会場周辺には例年約400軒もの屋台がズラリと軒を連ねます。
屋台はメイン会場の「京町会場」と「篠山会場」を中心に出ています。
お祭りならではの雰囲気も楽しみつつ花火を見たい方はこちらの2つの会場がおすすめです。
屋台はまだ暗くならない時間帯からやっているので、早めからいても楽しめますよ。
筑後川花火大会!川一面に屋台! pic.twitter.com/P7Ub5y1aR7
— あまなつたなか⭐️ (@amnt_0224) August 5, 2019
筑後川花火大会の見どころポイント
九州最大の1級河川である筑後川。
その上に1万8000発の豪華な花火が打ち上げられ、会場の河川敷から見る花火は、まるで頭上から降ってくるような、これ以上ない臨場感が味わえます。
目玉となるのは迫力満点のし掛け花火「ナイアガラ」やフィナーレの「スターマイン」。
巨大なナイアガラの滝をイメージした仕掛け花火は大掛かりで迫力があります。
「第358回 筑後川花火大会」に初めて行きました☺✋
筑後川に映る迫力満点のナイアガラや尺玉など、1万8000発が打ち上げられるスケールの大きさは西日本屈指なんです!
夜空をカラフルに彩る豪華な花火に感動しました🎆✨ pic.twitter.com/gBZcM8Bgzm— 久保山 航 (@hl38manfYOQB5V3) August 5, 2017
そして、フィナーレを飾るにふさわしいスターマインも「一体何発上がるんだろう」と思うような怒涛の打ち上げで会場を魅了します。
花火が次々と打ち上がり、川の水面に映る光景は圧巻です。
昨日の筑後川花火大会🎇🎆
今話題の電球ソーダと花火🎆💕#KASEI@KaseiProstudio #筑後川花火大会#スターマイン pic.twitter.com/bWtV36vVkk— 蓮美華@LIVE充🎸🙋🙌🎶 (@remika_) August 6, 2017
筑後川花火大会フィナーレ✨
めっちゃ綺麗やった😍 pic.twitter.com/nHQX14VSE2— 志帆 (@siho_927) August 5, 2017
筑後川花火大会🎆❤️❤️❤️❤️
クライマックスやばすぎて鳥肌!!!💓 pic.twitter.com/sfLpxZT33D— ちゃんれい (@r_ars5) August 5, 2017
会場の場所取りについて
会場はどこも広々とした河川敷なのでゆったりと鑑賞できます。
ただし、有料の観覧席はありませんから花火の鑑賞メインで楽しみたい方は当日場所取りが必須です。
【公式のアナウンス】
花火観覧の場所取りは前日からです。(例年通りの開催の場合:8月4日)
尚、危険と判断した場合、及び施設設置場所への場所取りは撤去致しますのでご了承ください。
調べてみた結果、人気のある場所は午後になると次第に埋まっていくとの情報も。
特に篠山会場と京町会場の両方を花火を見られる「篠山会場」と「鳥栖会場」は非常に混雑しやすく、早い時間から場所取りをする方が多いんだとか。
会場によっても埋まり方のペースは違ってくるのでしょうが、過去に行ってきた方のSNSをみてみると
といった声もあったので午後から場所取りするスペースが全くないというわけでもないです。
地元民なのに10年近くぶりの筑後川花火大会!しかもこんなに早い時間から来るのは初めてかも。屋台で食料買い込んでのんびり待つよー(´ω`) pic.twitter.com/c0R1RKmOnq
— itsuko*chaccol (@chacoruny) August 5, 2017
20170805
1年で一番花火大会が被っている8月の第一土曜日…
今年は九州の筑後川花火大会に行ってきた!
花火開始の約4時間前から場所取りしてたおかげで、間近で見ることができました!
やっぱり近くから見る花火は迫力が違うね!#筑後川花火大会 pic.twitter.com/HWlfnBRJZj— くっきー (@qqiatikwvt872cz) August 7, 2017
交通規制や駐車場について
花火大会当日は小森野橋は全面通行止め。長門石橋は歩行者通行止め等、交通規制が実施されます。
専用の駐車場は用意されていませんので移動手段は電車やバスなどの公共交通機関利用しましょう。
この日は久留米市内の駅は大変混雑します。早め早めで動くことをおすすめします。
花火大会当日は交通規制が行われます。
会場周辺には駐車場はございませんので、
公共交通機関を是非ご利用ください。
近隣の皆様にはご迷惑をお掛け致しますが
ご理解ご協力をよろしくお願い致します。 pic.twitter.com/aH7OIqj9wL— 筑後川花火大会@公式 (@suitenguhanabi) July 24, 2022
筑後川周辺のホテル・宿泊施設一覧
花火大会には福岡県民だけでなく県外から来られる方も多いです。
以下、会場周辺の宿泊施設をまとめました。
観光で来られる方はご参考にしてください。
住所:久留米市中央町2-14
アクセス:JR「久留米駅」より徒歩1分、西鉄久留米駅よりバス10分
TEL:0942-36-1122
住所:福岡県久留米市六ツ門町17-30
アクセス:西鉄大牟田線「久留米」駅より徒歩7分(車で2分)、JR鹿児島本線「久留米」駅より車で5分(徒歩20分)
TEL:0942-40-5020
住所:福岡県久留米市六ツ門町16-1
アクセス:西鉄「久留米駅」から徒歩約7分、JR「久留米駅」から車で約8分
TEL:0942-33-0010
住所:福岡県久留米市東町34-2
アクセス:西鉄「久留米駅」から徒歩5分
TEL:0942-32-0410
住所:福岡県久留米市東町38-13
アクセス:西鉄「久留米駅」西口より徒歩1分
TEL:0942-65-7140
※花火大会当日は駅周辺のホテルはどこも満室になります。ご予約はお早めに。
宿泊予約はこちら↓
花火大会で「あったら便利」なグッズ紹介
花火は夜に行われるものの、じめじめとした蒸し暑さが続くので夜も暑さ対策が必須です。
また、急な雨といったトラブルが起きたり「あれがあればよかった!」と思うことも多いです。
せっかくの花火大会、できるだけ快適に過ごしたいですよね。
そこで花火大会で役立つ「あったら便利」なグッズをご紹介します。
レジャーシート
ピクニックや花火大会など野外シーンで活躍する「レジャーシート」。
使った後は折り畳んでバッグ入れるだけ、持ち手付きで軽々持ち運びしやすいタイプもあります。
うちわ・扇子・ハンディファン(携帯扇風機)
日本の夏といえばやっぱりうちわや扇子。
手であおいで涼しい風をおこすだけでなく、浴衣姿をさらに素敵にさせてくれます。
さらに機能面を重視するなら「手持ち扇風機(ハンディファン)」もおすすめ。
種類は手で持つタイプと首から掛けるタイプもあります。こちらも手が塞がらないため、便利そうですね。
レインコート
出店を見て回ったりお祭りを楽しんでいたら、突然雨が降り出すという事もあります。
当日の天候が心配な場合、念のため雨が降っても大丈夫なように「レインコート」を持っていくと安心です。
レインコートも種類豊富で、定番のデザインだけでなくおしゃれなデザインのものもあります。
気に入るものがないかチェックしてみてください。
モバイルバッテリー
外出中、特に人混みの中を移動する場合は携帯は必需品です。
連絡手段がとれないと困ることになりますから、モバイルバッテリーも常に持ち歩いておけばいざという時に役立ちます。
その他に
- ゴミを入れるためのビニール袋
- タオル
- ティッシュ・ウェットティッシュ
- 虫除けスプレー
- 日焼け止め
などもあると何かと役に立ちます。
必要なものがあれば、花火大会に向けて少しずつ揃えてみてください。
おわりに
行ってみたい花火ランキングでも常に人気上位の筑後川花火大会。
18,000発もの花火が打ち上がり、ナイアガラや尺玉は圧巻の一言です。
満足すること間違いなしなので、楽しい夏の思い出作りにぜひ足を運んでみて下さい。
旅行でホテルを予約する場合、最近はネットから申し込むのが主流です。
宿泊予約サイトって数か多くてどこで予約していいかよくわからない…。
そんな方は予約サイトの代名詞的存在の楽天トラベルがおすすめ。
楽天トラベルは対応している旅館・ホテルが多く、選択肢の幅が広がるのが大きなメリットです。楽天ポイントも使えて、予約時にも宿泊代金の1%がポイント還元されます。
利用時にはクレジットカードの楽天カードを持っていればポイントもさらに貯まりやすくなりますよ。
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福岡を満喫するなら「博多どんたく」「博多祇園山笠」「放生会」は外せません。
花火大会のシーズンが終わるとその後には放生会もありますので、ぜひこちらにも足を運んでみてください。