合格祈願や初詣など神社やお寺にお参りする時に欠かせないのが「お賽銭」ですが、あなたは普段いくら入れてますか?
5円、10円、100円、あるいは500円以上と入れる金額は人それぞれかと思いますが、ふと
と、気になったことってありませんか?
私自身がそうでした。
いざお賽銭を入れる時に「5円?100円?100円?どれを入れようか悩む…」なんて事がこれまでよくあったんですよね。
お賽銭についてあまり詳しくなかったので詳しく調べてみることに。
結果、お賽銭についてよく考えるいいきっかけになりました。
記事ではそんなお賽銭についてご紹介したいと思います。
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目次
お賽銭はいくら入れればいいの?
まず、そもそも「お賽銭はいくら入れればいいのか?」ですが、結論から言えば、「特に決まりはなく、いくらでもいい」というのが正しい回答になります。
お賽銭の相場もありませんから、いくら入れるようかと金額を気にする必要もありません。
大事なのは神様への感謝の気持ちです。
調べてみた上ではっきりと言えることは2つ。
「語呂合わせは全く意味がないので気にしなくていい」
「金額よりも作法や心構えについて知っておく方がもっと大事」
です。
お賽銭の金額ごとの意味を知りたい人に向けて真っ先に伝えたいのは、「語呂合わせでお賽銭の金額を決めるのは誤り」であってこれを基準にすべきではない、ということです。
根拠となる理由をいくつかあげていきます。
お賽銭の語呂合わせは全く気にしなくていい
ネット上では、25円は「二重にご縁がありますように」等、語呂合わせでお賽銭の金額を紹介している情報もたくさん見つかります。
ですが、これ、全く気にする必要はありません。
根拠となるのが以下の情報です。
Q:お賽銭の金額は決まっていますか?
お賽銭を5円にすると「ご縁がある」とか、「二重にご縁があるように」と25円、「始終ご縁があるように」と45円、「これ以上の硬貨(こうか=効果)はない」と500円などと、ガイドの方がおもしろおかしく話を作って案内されるのを聞くことがあります。
これは、まったく根拠のないおもしろおかしくしようとの“ためにする”語呂合わせにすぎません。
大切なのは神様に対して真摯な気持ちでお祈りをし、その気持ちをもって日々の生活を送ることです。祈りの心はお賽銭の金額によって、まして変な語呂合わせで左右されるものではありません。
引用元:出雲大社
出雲大社の公式HPのQ&Aに、賽銭の金額は気にする必要はないとはっきり書かれています。
つまりお賽銭で5円?25?45円?どれにしよう?と悩むのは無意味だと。
まぁ冷静に考えればそうですよね。
また、回答の中では、観光客に語呂合わせでお賽銭の金額の意味を紹介するガイドさんについても触れられていますが、こういう紹介の仕方で世の中に広まるのは迷惑な話なんだなと。
私も以前は語呂合わせも使ってお賽銭を入れたりすることもありましたが、この事実を知ってからは、語呂合わせの意味を基準にお賽銭の金額を決めるべきではないなと思うようになりました。
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そもそもお賽銭の意味とは
そもそも、お賽銭にはどういう意味があるんでしょうか。
「神様にお願いをするから…お願いごとを叶えてもらうためのお金?」
それは大きな間違いです。
お賽銭について調べると、こう書かれています。
賽銭の賽(さい)という字には「神様からいただいた幸せに感謝する」という意味が込められています。
つまり、お賽銭とは、神様へ感謝の気持ちを捧げるためにお供えをするもの。神様にお願いを聞いて欲しいからするものではありません。
お賽銭は金額が高い方がご利益があるのでは?という疑問にも同様の事が言えます。
お賽銭は感謝の気持ちを表すものなので、金額はいくらであっても問題はないのです。
金額よりももっと重要なのは礼儀や作法
- 鳥居の前では軽く一例、真ん中は避ける
- 手水舎で日常の穢れ(けがれ)を落とす
- 参拝は二拝二拍手一礼
- お賽銭は投げない
- 感謝の気持ちを伝えて「願う」ではなく「誓う」
お賽銭は“そっと”入れる
賽銭箱にはお賽銭は“そっと”入れることを心がけましょう。
お賽銭は神様へのお供え物です。投げ入れるのは神様へ失礼な行為になります。
お賽銭はいくらでもいい、金額や意味も全く気にしなくていい。
というのが結論ですが、験担ぎに語呂合わせの意味も知っておきたいという人もいることでしょう。
ということで、お賽銭の語呂合わせの意味も一応載せておきます。
お賽銭の金額の意味(語呂合わせ)
10円と500円は縁起の良くない金額としてネット上でよく紹介されていますが、10円と500円玉を入れてはいけないという根拠はありませんし、気にする必要は全くありません。
これ以外にも語呂合わせの意味はたくさんあります。
まずは5円玉からご紹介します。
5円玉に込められた意味
- 1枚(5円)ご縁がありますように
- 2枚(10円)重ね重ねご縁がありますように
- 3枚(15円)十分ご縁がありますように
- 4枚(20円)よいご縁がありますように
- 5枚(25円)二重にご縁がありますように
- 6枚(30円)安定と調和のとれたご縁がありますように
- 7枚(35円)再三ご縁がありますように
- 8枚(40円)末広にご縁がありますように
- 9枚(45円)始終ご縁がありますように
- 10枚(50円)10倍のご縁がありますように
- 11枚(55円) 午後に投げることでご縁がある
- 21枚(105円)盛りだくさんのご縁がある、十分にご縁がありますように
- 23枚(115円) いいご縁がありますように
- 25枚(125円)十二分にご縁がありますように
枚数を入れれば入れるほどご縁がある、というわけではありませんが、このようにそれぞれ語呂に合わせた意味がたくさんありました。
ちなみに枚数は485円(5円×97枚)のものもありましたよ。
「四方八方からご縁がありますように」っていう意味があるらしいんですけど、そもそも5円玉を97枚も持って神社に行く強者はいるんだろうか。
ちなみにあまり縁起の良くないとされる金額は以下の通りです。
5円玉であまり縁起の良くない金額
- 13枚(65円)ろくがご縁にあわない
- 15枚(75円)泣くようなご縁にあってしまう
- 17枚(85円)矢継ぎ早にご縁を受けられる
- 19枚(95円)苦しいご縁にあう
その他の意味もまとめて紹介します。
10円玉や1000円札を組み合わせた語呂合わせ
- 11円:いいご縁に
- 21円:カップルや夫婦で投げると二人の縁が切れない
- 22円:二重に縁
- 31円:21円と同じ意味
- 41円:よいご縁を
お札と硬貨の組み合わせでは、こんな語呂合わせもありました。
- 1,129円:いい福
- 2,951円:福来い
- 3,181円:幸い
- 4,129円:よい福
- 11,104円:いい年>
このようにお賽銭は金額によってたくさんの意味がありますが、単なる語呂合わせです。
こんな意味もあるのかと知っておく程度にとどめるのがいいのかなと思います。
まとめ
お賽銭は神様への感謝の気持ちを伝えるためのものでお願い代ではない
お賽銭の金額はいくらでも良い
お賽銭の金額ごとの意味は気にしなくていい
金額の大小や金額の意味もさほど重要なものではなかったんですね。
私の過去を振り返ると“ご縁がありますように”と5円を入れていた事もあったので反省です。
普段なんとなくお賽銭を入れている人の中には「お賽銭の金額の意味を調べていくら入れるか決めよう」と考えている人は意外と多いと思います。
もしもあなたの周りでお賽銭の話題が出た時には是非語呂合わせの意味ではなく、お賽銭を入れる本当の意味を周りに教えてあげてください。
今回初めて知ることも多くいい勉強になりました。
今後はお賽銭を入れる時には真摯な気持ちで向かいたいと思います。
お賽銭やマナーについてはまだまだ分からない事もありますが、日本人としてもっと正しい知識を身に着けていきたいですね。
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