初詣をはじめ、安産祈願や七五三、合格祈願、恋愛成就と私達は神様へお願いごとや感謝の気持ちを伝える為、日常的に神社へ訪れます。
ところで、皆さんは神社の正しい参拝作法はご存知ですか?
おそらく、自信を持って「できる」と言える人は少ないのではないでしょうか。私も自信があるかといえばNOです。
神社に書いてある作法を読みながら「なるほどなぁ…」なんて思い出しながらやっている事の方が多い気がします。
なので、「これでいいんだっけ?」と迷いながら参拝した後はなんだかモヤモヤした気持ちにも…。
そうならない為にも一度きちんとした作法を覚えておきたいものですよね。
そこで、今回はそんな疑問を一度きちんと調べてみました。
記事では神社の正しい参拝作法やマナーをわかりやすくご紹介していきます。神様に失礼のないようぜひこの機会に正しい参拝作法を確認してみてください。
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目次
絶対に知っておきたい一連の流れ
神社での参拝マナーですが、基本的な流れは以下の通りです。
- 鳥居の前では軽く一例、真ん中は避ける
- 手水舎で日常の穢れ(けがれ)を落とす
- 参拝は二拝二拍手一礼
それぞれ、神様への礼を尽くすには欠かせない行為です。普段は何気なくやっている方もいるかもしれませんが、1つ1つきちんとした意味があるんですよ。
それでは、一連の流れを詳しく見ていきましょう。まずは神社の入り口にある鳥居から。
①鳥居の前では軽く一例、真ん中は避ける
鳥居はいわば神様の家の門。神域に入る前には一礼するのが礼儀です。
鳥居に入る前には脇で軽く一礼し、「これからお参りをさせていただきます」と心の中で挨拶します。
そして、参道の真ん中は避けて入りましょう。(参道の真ん中は神様の通り道と言われています。)
Question参道はどちら側を歩けばいい?
参道を歩く時は真ん中でなければ左・右どちら側を歩かなければいけない、といった決まりは特にありません。当日の状況にもよりますが人の流れに逆らわず歩いていきましょう。(行きは手水舎がある側に進むとよりスムーズです)
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②手水舎で日常の穢れ(けがれ)を落とす
次は手水舎(ちょうずしゃ)に立ち寄り、日常の穢れ(けがれ)を落とします。
水は罪や穢れ(けがれ)を洗い流すものと考えられており、かつては神域に入る者は全身の身を滝や川で清める必要がありました。
ですが、時代の流れとともに今では口と手だけを綺麗にするように簡略化されています。これも大事な神事の1つですので、しっかりと行いましょう。
手水舎の手順
①柄杓(ひしゃく)を右手で持ち、左手を清める
②左手に持ち替え、右手を清める
③右手に持ち替え、左手に水を溜め口をそそぐ
④左手に水をかけて洗う
⑤最後に柄杓に水を溜める。
⑥柄杓を立てながら水を柄に流して清め、伏せる
詳しくはこちらの動画もあわせてどうぞ。音声などはありませんがどういった手順なのかはイメージしやすいと思います。
③参拝は二拝二拍手一礼
気持ちを込めて二拝二拍手一礼をします。これも細かいことですが、きちんとしたやり方があります。
Check真ん中を避けて神前に立つ
ご神前の前でも真ん中は神様の通り道なので、真ん中を避けて神前に立ち軽く頭を下げお賽銭を入れます。そして、お賽銭を入れる時にはそっと入れましょう。
お賽銭をそっと入れて鈴を鳴らす
賽銭箱へは神様にお供えするような気持ちでそっと入れるのが正解。
お賽銭は神様への献上物(=贈り物)です。私達が相手に贈り物を渡す時はそっと渡しますよね。それと全く一緒のことです。つまり、お賽銭を投げるという行為は神様に贈り物を投げて渡すようなものなのです。
Questionなぜ鈴を鳴らすの?
鈴の音で自分の邪気を払う為に鳴らします。なので、この時は自分に聞こえる程度の音の大きさでいいのです。
Question参拝者で殺到する時期は?
神社側ではどうなのか調べてみたところ、『正月などは仕方がない』、といった感じでした。ただ、お賽銭を勢い良く投げるなどの行為などは避けるべきでしょうね。混雑している時期は人に当たってしまう危険もありますから。
お賽銭の金額はどうするべき?
お賽銭の金額ですが、特に決まりはありません。
ただし、ご縁がありますようにと5円を入れるなどの語呂合わせはあまり意味がないので参考にはしない方がいいです。
理由は、なぜお賽銭を入れるのか。お賽銭の意味を知ると納得できます。
深いお辞儀を二度する(二拝)
気持ちを込めて深いお辞儀をします(角度の目安は90度)
腰が痛く90度の体勢が難しい場合は出来る限りであっても特に問題はありません。
二拍手
手を胸の高さで二回拍手。この時手は片方を少しだけずらすときちんと音がでるので意識してみましょう。
そして、祈り終えたらもう一度深く一礼。ご神前を下がる前に軽く一礼します。
二拝二拍手一礼についてはこちらの動画もあわせてどうぞ。(本編0:12~)
二拍手の時の手の動きなど細かい部分も詳しく解説してあります。
<動画のポイント>
礼をする時はかかとはつけることを心掛ける
二回手を叩く時は右手は少し引く(ずらす)
二回叩いた後はずらした右手は元に戻す
以上が神社の正しい参拝作法となります。
ここまで読んでみてどうでしたか?
今まで間違ってしていた事もあったんじゃないでしょうか。私も細かく意味をよく知らずにやっていたものもありました。
なかでも、私が特に気になっていたのがお願いをする時のことです。どのように行うべきか曖昧だったのですが、正しいやり方を知って気持ちもスッキリしました。
感謝の気持ちを伝えて「願う」ではなく「誓う」
自分の名前、住所を心の中で述べる。
神様への感謝の気持ちを伝える
・参拝ができたことへの感謝
・日々の神恩へ感謝
その後にお願いごとをする(誓う)
「〜頑張りますのでどうぞ見守っていてください」◯
「◯◯できますように」☓
ただ願うだけ・すがるだけではNG。神様へお願いごとをする時は誓いの形にします。
「◯◯できますように…」なんて願いは神様には届いていない、ということなんでしょうね〜・・・。
願いごとをする時は「誓う」を意識してみると今年はいい変化が訪れるかもしれませんね。
今回参考にした本はコレ。
日本の神社ベストランキング (晋遊舎ムック)開運神社・良縁・美・健康・お金・勉学といった願いごと別でおすすめの神社が紹介されています。
ベスト5~10形式で紹介されていて非常にわかりやすいです。今年こそは、と願う人はぜひ手にとってみることをおすすめします。
基本的な作法について紹介していきましたが、
作法について考えていると、細かいところで気になる事が…なんて疑問が残っている人もいるんじゃないでしょうか。
例えば、時間帯や服装などもそうですよね。
何か決まりがあるのかどうかも気になるところ。
ここからは作法にまつわるその他の疑問もご紹介します。
お参りするのに適した時間帯は?
特にそういった時間帯が決まっているわけではありませんが、よい時間帯・悪い時間帯というものはあります。一般的には陽の気が満ちている午前中の参拝が理想的といわれています。(日の出~正午)
そのほうが人の混雑も避けられますし、心穏やかにお参りができそうです。
逆に、日没後は陰の気が満ちるといわれ、この時間帯の参拝は控えた方が良いといった情報も。
ただ、神社の方いわく夕方以降が絶対にNG!というわけでもないんだとか。都合上どうしても参拝するのが遅くなってしまっても、それはそれで特に問題はないみたいですよ。
注意
夕方の5時以降には門を閉めてしまう神社が多いです。そうなると お参りができなくなってしまうこともあるので、やはりなるべく早めにお参りをした方が良さそうですね。
どんな服装がいい?
服装は常識の範囲内なら問題ありません。
あまり神経質になりすぎる必要はありませんが、それでもやはり神様に失礼のない服装にすべきです。
穴の空いたジーンズ・露出が多い服装などは避けましょう。あまりにラフ過ぎる格好は神社という神聖な場所に相応しくないですからね。
おわりに
日本人ならば絶対に知っておくべき参拝作法。
迷った時はぜひここで紹介したことを思い出してみてください。
そして、最後にもうひとつ。正しい参拝において絶対に欠かせないものが謙虚さ。神様は謙虚な人を好みます。
今年のお賽銭は◯◯円も奮発した!きっといいことがある!なんて見返りを求める心も神様に対して大変失礼です。
ですので、神社へ訪れる際は謙虚な気持ちを忘れずに。そうすればきっと神様もあなたの願いごとを聞いてくださるはずですよ。
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